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がらくたにっき |

トレントン・スチュワート『秘密結社ベネディクト団 下』

ヴィレッジブックス
発売日 : 2010-03-20

下巻は一気に読み終わった秘密結社ベネディクト団。
最後に割と大きなオチがあって、最後の最後まで面白かった。

ちょっと残念だったのが、登場人物の子供たちの魅力が、今一つ伝わってこなかったことかなと…
それぞれ個性はあるけれども、お互いが必要不可欠具合がいまいちなような…
主人公のレイニーが抜群すぎるというのもあるのかもしれない。
もちろん、スティッキーの記憶力のすごさや、ケイトの運動能力のはんぱなさ、コンスタンスの最終的な能力があってこそではあるけれども、レイニーの総合力がすごすぎて、他の三人はレイニーの計画を遂行するのに必要なオプション、というイメージになってしまった。
もっとレイニーにとっての心の支えというか、4人(もしくは3人)の間でもっと色濃い友情が芽生えてもよかったんじゃないかなーと思った。

ということで簡単なあらすじ。

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Category : 児童書
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トレント・スチュワート『秘密結社ベネディクト団(上)』

ヴィレッジブックス
発売日 : 2010-03-20

なんでだか「読みたい本」リストに入っていた本。
メモを見ると、「シャーロットのおくりもの」や「スチュアート・リトル」を書いた人、と書いてあった。
「シャーロットのおくりもの」は子供の頃に大すきだったアニメで、「スチュアート・リトル」も映画観たな…と思ってメモっておいたのかなと推測。

本書の感想はというと、今のところはまあまあかな…
まだすごく面白いというわけではない。
簡単なあらすじは以下の通り。

Category : 児童書
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Joan G. Robinson "When Marnie Was There"

河合隼雄の児童文学についての本を読むのにあたって、紹介されていた本を読むシリーズ。
今回は「思い出のマーニー」。
実は随分昔に読んだことがあったので()、今回は英語で読んでみた。
完全な洋書というより、講談社が出しているものなので、後ろにNotesもあって分かりにくい文書の和訳があったので楽ちんだった。

それにしても結構、話を忘れていた!そのおかげか、二回楽しめた。
何度読んでも感動できるのは嬉しいこと。名作だなとつくづく感じた。

因みに前回の自分の感想を読んでみたら、なんと浅いことよ!(笑)
母がその後に読んで、これは無意識の話に違いない!とえらく感動していたのだが、今回読んでみて「これを言っているのかな」と思った。
(以下から軽くネタバレ)

Category : 児童書
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フィリパ・ピアス『まぼろしの小さい犬』

河合隼雄の児童文学についての本を読むのにあたって、そこで紹介されている本を読もう企画(自分主催)。
第二弾は『まぼろしの小さい犬』。
これは小さい頃に読んだ記憶はばっちりあるけれども、あまり面白くなかったというネガティブな感想のみで、まったく内容を覚えておらず再読。
再読してみたけれども、やっぱりあまり面白いとは思えなかった……
同じ作者の『トムは真夜中の庭で』はとっても面白かった記憶あるんだけどな…

なんで面白く感じないのかと考えた時、主人公に共感ができないというのが大きいと思う。
そもそも犬を飼いたいと思ったことがないという点で共感ができないし、
想像上の犬を見るために目をつぶって生活するというのが、子どもの頃ですら共感できない、
割と現実主義なところが、この本がはまらない理由かも(現実主義だけどファンタジーとか大好きという矛盾)。

あと個人的に、個人の欲望のために色んな人を巻き込む、というのがいただけないというのもある。
主人公のベンは5人兄弟のまん真中で、我慢を強いられているところがあると言う風に描かれているけれど
最終的には大きな迷惑をかけているのが、自分の正義に合わないのかもしれない。
それだったらわがまま言えよ、自分の欲求を正直に言ってよ、みたいな。

と不満ぶーぶー垂れたけれども、少年の成長物語と考えると、うまく描かれていると思うし、傑作とするのは分かるといえば分かる。
ただ自分の好みではないだけというか。

ということで簡単にあらすじを。

Category : 児童書
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エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』

偕成社
発売日 : 2005-07-01

河合隼雄氏の児童書についての本を読もうと思った時に、しょっぱなが『飛ぶ教室』についてで、こんなにも有名な本を読んでいなかったことに気付き、さっそく読んでみた。
意外とケストナーの本って読んだことないんだよなぁ…『エーミールと探偵たち』も多分読んだことない…

ということで、おそらく初ケストナー作品。
正直なところ、前半部分は全然話に入り込むことができなくて、なんで傑作とされているのかが分からなかった。

まず、作者が登場してきて、夏なのに冬の作品を書かなくてはと追われているところから始まる。
え…物語が作られる舞台裏から話すの?と戸惑い、これからのお話はまったくの虚構の世界だよ、と言われている気がして入り込みづらく感じてしまった。

そして登場人物が突然たくさん出てきて、誰が誰だか分かりにくい!
マティアスとマルティンって名前似てない!?馴染んだ名前ではないので余計混乱…
登場人物一覧くれ~と思ってしまった。

と、最初の方はなかなかすいすい読むわけにいかなくて、私には合わんなと思っていたのが…
最後は「これは傑作だ!!!!」という感想になっていた。
割と号泣したし。
あー確かに傑作だったわ…
難を言ったら、最後にまた作者登場っていうのは、あまり好きな終わり方ではなかったけれども。一応、『飛ぶ教室』の世界と同じ世界線上にいるのが分かって良かったっちゃあ良かったけど。

以下、簡単なあらすじ

Category : 児童書
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