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がらくたにっき |

本の裏のあらすじが、ちょっと納得いかない…


皆川博子 「死の泉」 1997年 早川書房



早川文庫の冊子から面白そうなものをピックアップしてブクログに登録してたもの。
皆川博子の作品は「猫舌男爵」しか読んだことがなくて、それがあまり面白くなかったので続かなかったが、
吉川英治文学賞の受賞作品だし、年間ベストミステリにも選ばれてるしと思って登録。

読み終わって…印象悪かったからって読まずにいないでよかったーーーーー
というくらい面白かった!!!
途中、若干の失速はあったけれども、基本的には読むのが止まらない系。

以下、激しくネタバレになるので注意

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記憶が混乱しないかが心配

誉田哲也 「あなたが愛した記憶」 2012年 集英社




登録してるだけでまったく活用していない「読書メーター」から
定期的に送られてくる「週間おすすめランキング情報」メールにて
掲載されていた本書。

そういえば、「武士道シックスティーン」おもしろかったような記憶もあり
図書館で借りて来てみた。

内容としては一気読みするくらい面白かった。
ファンタジー要素が入ったサスペンスというのか。

ただちょっと残念だったのが、設定とかは面白いはずなのに、いまいちパンチに欠けること。
何でだろう…
あと、最後があまりにあっさりと終わっていて、そんな物事が簡単にいきっこない、と思ってしまったことだろか。
あともうちょっと、と何だか惜しい気がしてしまう作品だった。

と偉そうに書いてしまったが、以下あらすじ。

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Nightingaleの活躍が少なくて、なんとなく残念だった

Whispers Under Ground (Peter Grant)

Ben Aaronovitch "Whispers Under Ground" 2012, Gollancz



実は(というほどでもないが)、昨年2014年は自分史上、最低の読書量で
とにかく色んな読みかけの本がごろごろ転がっていた。
そして、このPeter Grantシリーズ第3弾目の本作もその内の1つだったり。

とにもかくにも、めちゃくちゃ時間をかけて読んだものだから
なんだか薄い印象で終わってしまった。
いやはや、作家に申し訳ない。

ただ一つ言えるのが、前作から思っていたのだが
Lesleyまでが魔法が使えるようになったら嫌だなと。
(使えるようになったら、というか使えるようになりつつあるけど)

なんというか、Lesleyっていわゆる、仕事のできる女の子。
1巻では殺人課(といっていいのか?)の上司にも期待されている優秀な子で
Peterをたしなめるシーンもしばしば。

だけどPeterにはLesleyにはない魔法の力というのがあり
それによって丁度いいパワーバランスになっていたのだと思うのだ。

それが1巻の事件でLesleyのキャリアは閉ざされ、
それは可哀想な展開だとは思うが
Nightingaleの弟子になるのは違うかと。
だってPeterより優秀になりそうだし(なんせPeterはそういう役回り)
そうなるとパワーバランスが崩されてしまう。
まぁ今はPeterの方が魔法面では先輩、ということにはなっているが
それはそれでちょっと歪んでしまっているような気もする。

顔が元に戻って、その途端に魔法の力も消えて殺人課へ戻る、
それでいてPeterのよき理解者、という展開になってくれないかな―とぼんやり思っている。


と、本題とはまったく違う話になってしまったが。

今回の事件は地下鉄で若い男が殺されているのが発見されるところから始まる。
身元が明かされると、彼はアメリカ人で、しかもアメリカの上院議員の息子。
ロンドンにはアートの留学生としてやってきたのだった。

当然のようにFBIも介入。
このFBI捜査官には魔法系の部分は悟られないようにしなくてはいけない、
という微妙なシチュエーションとなる。
(あんまりこそこそした感じではないけど)

因みに凶器は陶器のもので、若干の魔法の気が感じられるものであり
そんなわけでPeterも捜査に加わるようになっていたのだ。
更に、被害者のフラットに行くと、家にある陶器のお皿から
確かに魔法の気を感じられる。

この陶器のお皿をキーにPeterは捜査を続けて行く。

(この下ネタばれあり)

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ハリポタネタを嫌がるNightingaleがかわいい

Ben Aaronovitch "Moon Over Soho" 2011, Gollancz




洋書付いていたこの頃。
図書館に行く暇がなく、和書を手に入れる機会に恵まれなかったのだが、その時にこんなにも面白い洋書に巡り合えて本当に良かった。

設定は好きだが、話が飛びぬけて面白い、という訳ではない。
でも文章のタッチがすごく好み。
Stephen Fryほどsophisticatedというわけではないのだが、なんだか似ているものを感じる。

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納得いく終わり方でとりあえず良かった

貴志祐介 「悪の教典 下」 2010年 文藝春秋




苦手と思っていたくせに、下巻は一気読みしてしまった。
いやぁ~圧巻だった。
結末は納得のいく終わり方だったからいいけれど、これで救いようがないエンディングだったら立ち直れないだろうな、という感じ。
なんとなく「バトル・ロワイヤル」を彷彿とさせる物語となっていた。

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