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がらくたにっき |

もう少し季節を選んで日本に来たら良いのに…とハラハラしてしまった


マイケル・ブース 「英国一家、日本を食べる」 寺西のぶ子・訳 2013年 亜紀書房


随分前の雑誌に紹介されていたのを、面白そうだと思ってメモしていた本。
新型コロナのための自粛期間中に読んだけれども、自粛期間中に読むにはまったく適さない本だった。
なぜなら、外食ができないなか、日本各地のおいしい料理の描写を読んでも、「行きたい~」という気持ちを通り越していらっとしてくる。

それを差し置いても、そこまで面白いと思う本ではなかった。
日本向けに書かれていないのだろうな、というのは分かるけれども、日本食の紹介に終わってしまっていて、日本人が読んでも「なるほど、外国の人にはこういう風に見えるのか」という面白さがあまりない。

いくつか気になったことを書くと;

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Category : 紀行文
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上海から戻ってきて再読しようかと思ったが、図書館の返却期限がとっくに過ぎているという

荘 魯迅 「上海時空往来」 2010年 平凡社


ゴールデンウィークに上海に行くので、借りてきた本。
とはいえ、読み終わったのは上海旅行中だったが…

上海の歴史がざっと書かれており、
ガイドブックなどよりはそれが詳しいので(とはいえ、ものすごく深堀しているわけではない)
上海に行くのに読んでおけば、理解が深まった良い気がする。

日本人向けに書かれた本ではあるものの、ある意味遠慮なく日本人による占領についても書かれているので、そこらへんも考えさせられた。
南京虐殺の人数が実際はもっと少なかった、などと、言われるほど日本はひどくなかったという説もあるが、
真実がどうであれ、被征服者の感情は決して良いものではないので
そこは謙虚に受けとめなくてはいけないと思った。

簡単に中身に触れると;

Category : 紀行文
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行く予定のサンクトペテルブルクとモスクワは全然出て来なかったけれど…

亀山哲郎 「やってくれるね、ロシア人! 不思議ワールドとのつきあい方」 2009年 日本放送出版協会(NHK出版)




今年の夏休みにロシアに行く予定しているので、その予習をかねてロシア紀行を読んでみた。
本書はNHKのロシア語講座のテキストに連載していた模様。
作者の亀山氏はカメラマンで、ソ連時代から何度かロシアに行っているようだ。

このソ連時代の話もなかなか面白かった。
ロシア人って怖いイメージしかなかったけれども、おしゃべりで、面倒見がよくて、しかもロシア人次第で運も良くなれば悪くなる(例えば同じ場所でも人の気分によって入れたり入れなかったり)なんて面白い。

唯一残念だったのが、カメラマンであるから写真を撮った話がよく出てくるのだが、その写真があんまり載ってないこと。。。想像するしかないけれども、写真見たくてしょうがなくなった。

特に気に入った話はキジ―の話。キジ―に入るのにロシア人だと入場料が安い。船の中で知り合ったロシア人が「ネネツ出身のロシア人だ!ネネツだからロシア語が分からないんだ!」と言い張り、そのほか数人のロシア人まで「そうだ、そうだ!ネネツだ、ネネツに違いない!」と押し通す話が傑作だった。

軽快な文章で読みやすく、ロシアが大変魅力的に感じる本だった。

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