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がらくたにっき |

佐藤究『テスカトリポカ』



友人に面白いよと勧めてもらい読んでみたら…
がつっと読み応えのある本だな!という感じで、没頭して読んでしまった。
結構厚い本なのに、出かける時も必ず持ち歩くくらい。

読んでの一番の感想は「麻薬は絶対やらない」ということだった。当たり前だけど。
こういう本を読むと、つくづく怖いと思った。ありきたりな感想ですが。

その他の感想は、ただただすごい。
何がすごいって、作者のリサーチ力。
プロットとしてはある意味単純だと思うけれども、そのディテールがすごい。
犯罪の描写がリアルかと思えば、アステカ帝国の宗教観が詳細に書かれていて、その知識の幅の広さにただただ驚く。
しかも、それが知識の上滑りじゃなくて、物語にうまく取り入れられていて、物語を骨太にさせているという感じ。

あまりにすごくて、最後どうなるのかドキドキしたけれども、平和な気持ちで終わって良かった。

ということであらすじは以下の通り;

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とりあえず花咲シリーズを読み直したい

角川書店
発売日 : 2002-10
柴田よしき 「聖なる黒夜」 平成14年 角川書店

突然、思い出した山内練。それで「所轄刑事・麻生龍太郎」だったのだが、それに続けとばかりに読んだ本書。
面白いとは知っていたのだが、何となく読んでしまうのが惜しくて読んでいなかった本。
正直、柴田よしきにはまって、花咲シリーズやらRIKOシリーズを読んでいた時に読んでおけばよかった…多分、その時読んでいた方が興奮はすごかったと思われる。

とはいえ、このボリュームを飽きさせずに読み終えたくらい面白かった。
そして、再び「山内練いい!」となったし。

簡単にあらすじ(ネタバレ含む);

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映画がどのように表現されているのかは気になるが、今後の為にも観ないでおこう…

逢坂剛 「百舌の叫ぶ夜」 1990年 集英社

突然、ハードボイルド系が読みたくなって、図書館内でグーグル検索した結果、
出てきたのが本書。
映画化されたし面白いのかな、と思い借りてみた。
あまり先入観を持ちたくなかったので、映画化の為の表紙をブックカバーで隠して、
キャストなども調べずに(主人公は分かってしまうけど)…

久し振りのハードボイルドは面白かった!
このぐいぐいと読んでいく感じ、やっぱり楽しい…

結末自体はありきたりな感じだったけれども
久し振りのこのジャンルというのもあって、その安定感が丁度よかった。

ざっとしたあらすじは次の通り;

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続きはないのだろうか

柳広司 「キング&クイーン」 2010年 講談社



今のところ柳広司の作品に外れがなかったので期待して読んだ本作品。
期待しすぎたせいもあるのかもしれないが、残念ながらがっかりな結果に終わった。

この作者の作品はかっこいいイメージが強く、それが好きな理由となっているのだが
今回はかっこよくなれそうな設定であるのにそれが全然生かされていない。
というか、かっこいい登場人物がいるのに、その人のかっこよさが引き立たされていない感じ。

ものすごく残念だった。

以下あらすじとネタバレとなるので注意!↓

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「ボーン・アイデンティティ」と「イミテーション・ゲーム」をもう一回観たくなった

パラダイス・ロスト

柳広司 「パラダイス・ロスト」 平成24年 角川書店



再読が2冊続いて、今度は未読だったシリーズ。
映画化にあたって調べたところ、あれから2冊も出ていたことに気付いたので一緒に借りたのだった。

結城中佐にまつわる話が出てきて非常に面白かった。
それまで時代背景がやんわりとしか出ていなかったのが(2巻の最後はもろ出てたけど)
太平洋戦争が色濃く出てきたので、リアルがとれくらい取りいれられてるのか気になった。

とは言え、ここで史実はどうのこうのと言うのは野暮だろう。
相変わらずスタイリッシュでかっこよかった。

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