オバマ前大統領も愛読と聞いて、ただただミーハー心で読んだ本書。
正直なところ…あまり面白さが理解できませんでした。。。
読み始めてから「あ、そういえばそんなSF好きじゃなかったんだったわ」と思った(こら)。
それでも読み進めていけば面白いと思えるかも!と希望を抱きつつ読んだけれども、最後まで「ふーん…」で終わった。
三部作の一冊目なのでこれで評価してはいけないのかもしれないけれども、続きを読むかと聞かれると疑わしい…
まずばりばり文系で、理系の話をされると頭が痛くなっちゃう私には、説明が難解で眠くなる。
そこらへんをざっと流して読もうとすると、あまりにストーリーがあっさり過ぎて、何が面白いんだかよく分からなくなる。
といったどうしようもないルートをたどる羽目に陥ってた。
とりあえず本書のあらすじを書くけれども、何せあまり理解した気がしていないので間違っている可能性もあり。。。
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高野史緒 「赤い星」 2008年 早川書房
「読みたい本」リスト消化キャンペーン。これもどこで紹介されたか分からないけれども、三浦しをん氏のエッセイで紹介された「ラー」が面白かったので、それで興味を持ったのだろう。
正直、なかなか読み進められなかった。
ロシアという大好物な題材だというのに…!
今、自分が読んだ高野氏の作品の感想を読み返して気付くが、
「ラー」以外、ヒットしたものがないんだな…
それなのに、「面白い」とインプットされて、忘れた頃に読むということを繰り返している…
そして共通の感想が「発想は面白いのに…」というもの。
本作も漏れずに「発送は面白いのに…」というもの。
舞台はロシアに支配されている江戸。
江戸といっても、テクノロジーが発達していて、ネットもあるし
オンラインゲームもある。
花魁はいるけれども、花魁の友人である主人公はハッカー、みたいな感じ。
ざっとしたあらすじは;
主人公のハッカーであるおきみの友人は、吉原一の真理奈太夫で
将軍の御落胤と自称している。
彼女からある調査を受ける。
それは現ロシア皇帝に殺されたはずの前皇帝の息子ドミトリー皇子が秋葉原に潜伏しており、
その人と結婚して皇后になるのに、その皇子について調べて欲しいというものだった。
そんなおきみは幕府の付け過労・シェイスキー公爵から、ドミトリーは偽物なので
これ以上、首をつっこまないようにと注意を受ける。
おきみにはもう一人、幼馴染がいて、彼はバイオリニストとしてロシアにいるはずである。
消息不明となっていて、おきみは彼・龍太郎を探すのに
仮想のペテルブルクに行って情報収集しようとしている。
というのが、仮想のペテルブルクのはずなのに、ある男についていくと
本物のペテルブルクに行けることに気付いたのだ。
結末としては、ペテルブルクの実情は荒廃した地であるが
皆の夢によって素晴らしい都になっていたのだった。
龍太郎はその夢のキーパーソンであったのだ。
そしてドミトリーは偽物で、真理奈太夫とロシアに行くことは行くが、
そこから本当のペテルブルクを見てしまったということで殺されてしまう。
読むのがだれてしまったのもあり、龍太郎がどうキーパーソンなのかが、いまいち掴めずに終わってしまった。
クーデターがあったりするのだが、それも理解しようという努力をあまりせずに読むので
いまいちピンとこなかったし…
とりあえず、引き込まれるものがあまりなく、登場人物にも魅力を感じなかったので
読むのが大変、という印象しかなかった。
「読みたい本」を消化する、という目的は達成できたから良しとしよう。
貴志祐介 「新世界より(下)」 2011年 講談社
下巻も一気に読み終わってしまった。
正直、最後はもっとドラマチックに終わって欲しかった気もするけれども
読む勢いを遅めないぐいぐい感は圧倒的であった。
中巻の途中からずっと感じていた、瞬のことを忘れてしまったという切なさは、しばらく続く。
早季は瞬のことを好きだったのに、意外と瞬とのやり取りがなく、
どちらかというと覚の方が生き生きと描かれていたはずなのに、
瞬の喪失感は、真理亜がいなくなってしまった後よりも、ものすごくあった。
瞬とのエピソードを小出しに、でもインパクトのあるものにすることで
存在感をしっかり残していったという証拠なのだろうか…
とりあえず、以下あらすじ;
貴志祐介 「新世界より(中)」 2011年 講談社
遠出したり待ち時間があったりしたのもあるが、
1日で読み切ってしまったのは、面白くてぐいぐい引き込まれたからだと思う。
上巻は、世界のシステムの紹介にまつわるようなエピソードが多かったが、
上巻の後半から物語が大きく動き出し、本書では次から次へと起こる。
まさかの展開だらけで、下巻が待ち遠しくてしょうがない。
以下簡単なあらすじ;