最相葉月 「東京大学応援部物語」 2003年 集英社
たしか三浦しをん女史推薦の「東京大学応援物語」。
青春物語というには、青臭いというより男臭い、汗臭い物語だった。
うん、なんか“青臭さ”をまったく感じなかったな。
多分、それは“東京大学”だからというのが大きいのだろうな。
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有栖川有栖 「妃は船を沈める」 2008年 光文社
久しぶりの有栖川作品!
図書館で本棚を漁っていた時になんか久しぶりに読みたくなってしまったのだ。
恩田陸作品のように毒のある小説も好きだけれど、有栖川作品みたいにさっぱりしてて、殺人事件を扱ってるはずなのに笑いがある話も好きなのだ。
そう、有栖川作品には殺人事件物ってのを忘れるくらい陰気さがないと思う。
処女作の「月光ゲーム」だって割と悲痛なエンディングなのに、事件が終わってしまうとカラッとしている。しかも終始、漫才みたいのが散りばめられているし。やっぱり有栖川氏が大阪人だから?
ちなみに
谷崎潤一郎 「潤一郎ラビリンズVII 怪奇幻想倶楽部」 1998年 中央公論社
梨木香歩の「f植物園の巣穴」を読み終わってAmazon.co.jpのカスタマーレビューを読んでいたら、「谷崎潤一郎の『病褥の幻想』や夏目漱石の『夢十夜』やアリスが入り混じった感じ」という文章があった。
ということで非常に気になった谷崎潤一郎の『病蓐の幻想』(こちらが正しい字)が読みたくなる。
よく考えたら「陰翳礼讃」くらいしか、谷崎は読んでなかったなぁ、と思いつつページをめくると、
柳広司 「ジョーカー・ゲーム」 平成20年 角川書店
「ダブル・ジョーカー」が売り出された頃、スパイ小説と聞いていてもたってもいられなくなったが、それは第2段というのだからすぐ読むわけにいかない。
それから古本屋でその1巻目となる「ジョーカー・ゲーム」を手に入れ、さて読もうとなったが、いかんせん、後から後から予約した本が図書館から届く。そして図書館には返却期限がある。
となると、手元の本は蔑ろになってしまう…
なんて長々と言い訳を書いたのは、読んでみてものすごく面白くて、こんなに長い間ほったらかしにしてごめんよ~という罪悪感にかられてだったりする。
本書は、
ジョシュ・バゼル 「死神を葬れ」 池田真紀子訳 平成21年 新潮社
電車の吊広告か、はたまたどこかの広告で目を引いたタイトル「死神を葬れ」。
普段はできたら翻訳物を読みたくない人だが、医療ものだから原書で読むのも大変そうだし、それで面白くなかったら最悪、ということで翻訳されたものを読んだ。
読んでみて、まぁ、翻訳されたのを読んで正解だったかも。
“最後のどんでん返しがすごい”とどっかで読んだはずだったのに、どこにどんでん返しがあったのでしょうか?って感じだったし、リアルなERの描写は、痛いものが嫌いな私としては時に読むのが苦痛だった。
と文句を言ったところであらすじを書くと、
風野真知雄 「水の城 いまだ落城せず」 平成12年 祥伝社
和田竜が新作を出したのをきっかけに、Amazonを徘徊していたら、「のぼうの城」と同じモチーフの時代小説があるのを知った。それが「水の城 いまだ落城せず」。しかもこちらの方が先らしい。
ってことで興味を持ったのでいそいそと図書館から借りてきてみたのだが・・・
う~ん
表紙から分かる通り、「のぼうの城」とあまりに読者のターゲットが違った。ずばりこちらは