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がらくたにっき |

東大に校歌がないのにはびっくりした

最相葉月 「東京大学応援部物語」 2003年 集英社




たしか三浦しをん女史推薦の「東京大学応援物語」。
青春物語というには、青臭いというより男臭い、汗臭い物語だった。
うん、なんか“青臭さ”をまったく感じなかったな。

多分、それは“東京大学”だからというのが大きいのだろうな。

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「春一郎」って名前がいい

小川糸 「喋々喃々」 2009年 ポプラ社




「食堂かたつむり」に感動してしまった私としては、新しく出た小川糸の「喋々喃々」を読まずにはいられない。
だからといっていそいそと本屋に買いに走らなかったのは、どうも不倫の話だと聞いたから。
どうもねー 不倫の話って好きでないのよ。建設的でないし、本人たちは愛し合ってどうのこうのと盛り上がるけど、家族のことを考えるとねやるせないというか。ま つまりは自分の道徳に反するわけですわ。

そんなわけで図書館で何十番と並ぶ予約の列に並んだ。
そしてやっとこさ借りて帰って来て、夕飯を食べながら一気にお終いまで読んでしまった……。
部屋の片づけはどうなってるのかい…?

それはともかく、お話はやっぱり不倫の話でそこんとこは納得いかなかったけれど。どうしてかねー 彼女の描く何気ないシーンとか思い出話に涙すること多々。

Category : 小説:現代
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りゅうは「竜」でなく「龍」の方がしっくりくるんだけどな

柴田よしき 「禍都」 2001年 徳間書店




前作からちょっと離れてしまったので、読む気が薄れてしまっていたが、読み始めたらまたもやグア――ーっと読み終わった。そのおかげで部屋の片づけが全く進まぬ……

なんて本のせいにしてしまったけど、今回もパニック映画みたいな勢いなもんだから、途中で本を置くのが惜しかったのは事実。
ただパニック映画じゃなくて困ったのが、視覚に訴えるものじゃないから、人物を把握するのがめんどかった。「この人誰だっけ?」っていうのが多かった。
ま それは本のせいじゃなくて私のせいですがね。

今回は木梨香流の活躍が少なかった。

Category : 小説:SF
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「あとがき」以降のページがあまりに長すぎると思う

我孫子武丸 「弥勒の掌」 2005年 文芸春秋




新本格派で京大出身メンバーといえば、綾辻行人・我孫子武丸・法月綸太郎。
高校生の頃好んで読んでいたが、法月綸太郎はともかく、綾辻行人・我孫子武丸はパタっと書かなくなってしまった。スランプらしいとは聞いていたが、首を伸ばして待っているうちに、首が疲れてしまい自分の中でその存在が薄くなってしまったが……

まずブックオフで見つけて、次に本屋に山積みになっている「弥勒の掌」を見つけて、嬉々として図書館から借りてきた。
応援のつもりで買ってもいいかと思ったけれども、先に出ていた綾辻行人の久しぶりの“館シリーズ”「暗黒館の殺人」に割とがっかりしたので、様子見で図書館で借りてみたのだ。
読了後の感想と言えば、買わなくて良かったーーーーというものでした、はい。

何せ我孫子作品を読んだのが昔すぎて、「かまいたちの夜」はさすがに面白かったな、とか、“人形シリーズ”が1番好きだな、とか、いやいや“殺人シリーズ”(特に「メビウスの殺人」)が1番だ!、とか、「殺戮にいたる病」は怖いけどあんなのを書く作家っていないだろうしすごいよな、という感想は覚えていても、実際にどんな内容だったかとんと覚えていおらず。

従って、我孫子武丸ってこんなんだったけ!?というのが正直な感想。
(以下、ネタばれを含むので注意)

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学生アリスは“有栖川有栖”だったけど、作家アリスもそうなんだったっけ?

有栖川有栖 「妃は船を沈める」 2008年 光文社




久しぶりの有栖川作品!
図書館で本棚を漁っていた時になんか久しぶりに読みたくなってしまったのだ。

恩田陸作品のように毒のある小説も好きだけれど、有栖川作品みたいにさっぱりしてて、殺人事件を扱ってるはずなのに笑いがある話も好きなのだ。
そう、有栖川作品には殺人事件物ってのを忘れるくらい陰気さがないと思う。
処女作の「月光ゲーム」だって割と悲痛なエンディングなのに、事件が終わってしまうとカラッとしている。しかも終始、漫才みたいのが散りばめられているし。やっぱり有栖川氏が大阪人だから?
ちなみに

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漢字が難しかったデス

谷崎潤一郎 「潤一郎ラビリンズVII 怪奇幻想倶楽部」 1998年 中央公論社




梨木香歩の「f植物園の巣穴」を読み終わってAmazon.co.jpのカスタマーレビューを読んでいたら、「谷崎潤一郎の『病褥の幻想』や夏目漱石の『夢十夜』やアリスが入り混じった感じ」という文章があった。
ということで非常に気になった谷崎潤一郎の『病蓐の幻想』(こちらが正しい字)が読みたくなる。

よく考えたら「陰翳礼讃」くらいしか、谷崎は読んでなかったなぁ、と思いつつページをめくると、

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ロビンソン・クルーソーの作者がスパイとは知らなかった!

柳広司 「ジョーカー・ゲーム」 平成20年 角川書店




「ダブル・ジョーカー」が売り出された頃、スパイ小説と聞いていてもたってもいられなくなったが、それは第2段というのだからすぐ読むわけにいかない。
それから古本屋でその1巻目となる「ジョーカー・ゲーム」を手に入れ、さて読もうとなったが、いかんせん、後から後から予約した本が図書館から届く。そして図書館には返却期限がある。
となると、手元の本は蔑ろになってしまう…

なんて長々と言い訳を書いたのは、読んでみてものすごく面白くて、こんなに長い間ほったらかしにしてごめんよ~という罪悪感にかられてだったりする。

本書は、

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表紙の彼はなかなかのイケメンじゃないのぉ~

ジョシュ・バゼル 「死神を葬れ」 池田真紀子訳 平成21年 新潮社




電車の吊広告か、はたまたどこかの広告で目を引いたタイトル「死神を葬れ」。
普段はできたら翻訳物を読みたくない人だが、医療ものだから原書で読むのも大変そうだし、それで面白くなかったら最悪、ということで翻訳されたものを読んだ。

読んでみて、まぁ、翻訳されたのを読んで正解だったかも。
“最後のどんでん返しがすごい”とどっかで読んだはずだったのに、どこにどんでん返しがあったのでしょうか?って感じだったし、リアルなERの描写は、痛いものが嫌いな私としては時に読むのが苦痛だった。

と文句を言ったところであらすじを書くと、

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股の下から見るのを勧められる観光地は天の橋立でないですかね

恩田陸 「不連続の世界」 2008年 幻冬舎




読む本が浮かばない時の恩田陸。ということで図書館から借りてきた「不連続の世界」。

実はこの本にはちょっとしたごたごたがあって、しばらく読まれない状況にあった。
というのは、私は家の近所の図書館と、会社に隣接している図書館を利用しているのだが、「不連続の世界」は前者の図書館で借りてきた。それと同時に、後者の図書館から借りたけど、結局読まずじまいでどんどん延滞し続けている本が家に転がっていた。
しばらく本社勤務でなくなるので急いでその本を返さなければ!と焦るあまりに、出掛け間際にひっつかんだ本は「不連続の世界」。そしてそれに気付かず、返却ポストへ投函…

いやぁ~ 次の日に携帯に電話がかかってきた時にはびっくりしましたよ。
しかもすぐには取れなかったので、留守電に図書館の人から「本日中にかけてください」と入っていてたじたじ。
“あの図書館で借りてる本は一冊も延滞していないはずなのに。いやいや『返却された本についてお話したいことがある』って言ってるから、延滞のことじゃないか。ってかなんだーー!?”と随分やきもきして掛け直し、事の顛末を知ってがくーーー。
自分の不甲斐なさに愕然。
ま 期せず本社に帰る用事ができたからいいけどね!


ということで、本日、延滞しまくってた本と引き換えに手に入れた「不連続の世界」。

Category : 小説:現代
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そもそもなんで甲斐姫が表紙絵なんだろう

風野真知雄 「水の城 いまだ落城せず」 平成12年 祥伝社




和田竜が新作を出したのをきっかけに、Amazonを徘徊していたら、「のぼうの城」と同じモチーフの時代小説があるのを知った。それが「水の城 いまだ落城せず」。しかもこちらの方が先らしい。

ってことで興味を持ったのでいそいそと図書館から借りてきてみたのだが・・・

う~ん
表紙から分かる通り、「のぼうの城」とあまりに読者のターゲットが違った。ずばりこちらは

Category : 小説:歴史
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