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がらくたにっき |

割と色っぺーシーンが多かったことにびっくり

宮城谷昌光 「孟嘗君 1」 1998年 講談社




人生で初の「読書会」なるものに勢いで「参加します!」と言ってしまったものの、自分には紹介する本が思いつかない、という事態にはたと気付いた。
思いつかない、というよりも、手元にない、と言う方が正しいか。
何せ図書館派の人間なので(ケチだから)、本棚はガラガラ。
そしてそれに気付いたのが、「読書会」前日(というか参加表明したのは2日前だったし)。

あわてて会社の帰りに、お題に合いそうな(「人生に役立つ、価値観が広がる」という題だった)本ということで「孟嘗君」を全5冊買った。
そして道々読んでみたら……

あれ、こんな話だったっけ?というか私、あらすじ言えるの!?

あわてて読みまくる。
でも2巻の途中で挫折……。何せ読み始めたのが夜中の12時過ぎ。


とまぁ、こういう経緯で読み終えた「孟嘗君」。
最初に読んだのは高校生、最後に読んだのは大学生。
でも今読んでも風洪が素敵です。

そして彼の初登場シーンを鮮明に覚えていたんだけど、覚えていた通りの描写だったことに我ながらびっくり;

 髪を洗っている男の手がとまった。
 戸口に人の気配がした。
 ――女だな。
 と、感じた男はふたたび髪を洗いはじめた。
 この男の姓名は、風洪という。(p50)

髪を洗っている、というシーンから始まるのはこれ以外に見たことがない。しかもシャワーを浴びている(というかこの時代だと沐浴?)とかお風呂に入っているとかみたいに、体全体洗っているわけでなく、髪を洗っている。
なんかそこに艶やかさ(風洪は男だけど)と、爽やかさを感じた。

理由ははっきり言えないけど、「孟嘗君」と言えばこの髪を洗うシーン、という感じで、高校生の私の頭にインプットされ、再読した今でもこのシーンにはぐっときてしまうの。
何がこんなにツボなんだろう……

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Category : 小説:歴史
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骨を折りたたむってのが気持ち悪かった

<和田竜 「忍びの国」 2008年 新潮社>




「のぼうの城」が面白かったのもあって、「小太郎の左腕」をまたもやジャケ買いしてしまった。
でもその前に、と借りてきたのが和田竜氏2作目の「忍びの国」。

とは言いつつ、一回目に借りた時は興も乗らず、返却日が来てしまったのを理由に返してしまい、今回も借りたはいいけどずっと放置。ついには図書館から催促の電話が来てしまったのであわてて読み終えた。

結果は、うーん。前作の方が面白かったかな。
なんか話の流れが前作と似た感じだった為、先が読めてしまったし、その上、前作の方が人物に魅力があった気がする。

なにはともあれ、本作の内容はというと。
時は前作より遡り、織田信長が天下統一を目指して奔走する安土桃山時代。
織田信長の次男坊、信雄(ノブオと書いてノブカツというらしい)が伊賀攻めを行うお話。
-------ーーー-------------------------------------------------------(ここから激しくネタばれ含むので注意)

Category : 小説:歴史
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誠太郎がどんどん大人びてびっくり

住井すゑ 「橋のない川 第二部」 1992年 新潮社




このところ仕事が忙しくて、まったく読書ができなかった。涙・涙・涙である。
そんなわけでやっとこさ読み終わった「橋のない川 第二部」である。
とぎれとぎれで読んだおかげで、しかも転寝しながらだから、断片的にしか話を覚えていないという事態。

Category : 小説:歴史
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