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がらくたにっき |

確かにエレベーターって怖いよね

小池真理子 「墓地を見おろす家」 平成5年 角川書店




これまた納涼!と題したホラー小説交換会でゲットしたもの。
夏に読んだ方が楽しかったであろうに、寒い秋に、しかもヨーロッパで、となるとあまり臨場感がなかった。

というか、今更だけどホラー映画は大変怖いけど、小説は全然平気なのよね~私。
ということでまったく怖くなかったです。

格安のマンションを購入した加納家は、幼稚園に通う娘が一人いる3人家族。
そのマンションはそこそこ都心なのに、大変安いし環境もいい。ただ問題なのはマンションの下には墓地が続く。しかも焼き場付き。
次々の奇怪なことが起き、続けざまに住人が引っ越していってしまって、最後には加納家とあと一家族、それと管理人夫婦だけになってしまった。

次々と起こる怪奇現象に、残りの一家族も音を上げ、とうとう引っ越してしまう。
引越しの日には霊の邪魔が入ったりするのだが、その家族はなんとか出て行けた。

一方加納家は、家を探し続けるのだが、やっと見つけたと思ったらそこが火事にあったり、そこの住人が急死したり、と家が決まらない。
とうとう管理人夫婦も一足先に引っ越してしまった。
ようやっと引越しの日になったら、完全に閉じ込められて…というお話。

最後のオチとしては(めっちゃネタばれです)

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Category : 小説:ホラー
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結局リカってかわいそうじゃない?

五十嵐貴久 「リカ」 平成15年 幻冬舎




なぜか大変寒いヨーロッパで読んでいるホラー。
夏にあった、納涼と題したホラー小説交換会で交換してもらったのを今更読んでおります。
まず「リカ」。

第2回ホラーサスペンス大賞受賞作ということですが。
話はいたって簡単。出会い系サイトで知り合ったリカという女性にストーカーされる話。

主人公は妻子ある身の中年男性。遊び感覚で出会い系サイトに足を踏み入れる。
大体はおしゃべりで終わるけれども、そろそろお遊びを止めよう、その前に出会うところまでやってみよう、ということで、無難そうな「リカ」という子を引っ掛けてみる。
最初はちょろいと思っていたけれども、電話の段階までいってみたら非常にしつこい。面倒臭くなった主人公は携帯を変えて、事実上リカを捨てたのだが…

というお話の流れ。
ここまで来てまっっったく主人公に同情ができなかったので、この後主人公の身の上に起こる様々なホラー的な展開も全然怖くなかった。

Category : 小説:ホラー
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Renesmeeってネーミングのセンスが悪すぎる

Stephenie Meyer "Breaking Dawn", 2008, Atom




めでたしめでたしで終わるはずなのに、この長さはなんだろう…と思いつつ読んだ最終巻。
まぁ最後まで色々ありましただ。

Edwardとベラは、ベラが人間のまま結婚式を挙げる。
Jacobの乱入があったりするものの、滞りなくハネムーンにブラジルへと旅発つ。

そこで初夜を迎えたりなどなどのイベントがあり、あんなに嫌がっていた大学にも行こうという気になったところ…ベラは急に体調が悪くなり、妊娠したことに気付く。
慌てたEdwardは、ベラから"that thing"を取るために帰途につくのだった。

初めてのベラの目線以外となり、Jacob目線となる。
ベラの父親・チャーリーが落ち込んでいるというニュースを聞く。なんでもハネムーン先でベラが体調不良になり、面会謝絶だというのだ。
吸血鬼が何かしたに違いない!と怒り狂ったJacobはEdward一家の元へ駆けつける。

そこには憔悴したEdwardがいて、Jacobにベラを説得して欲しいと頼む。
なんとベラは妊娠しており、人間と吸血鬼のあいの子であるため、ベラの体調は著しく悪くなっているというのだ。
CarlisleやEdward達が堕胎させようとしているのに、Rosalieと結託してベラは拒絶しているというのだ。

ベラのプランは、産む時に死んでしまうだろうが、その時に吸血鬼にしてもらうというものだった。
もちろんそのプラン通りにいくのだが、そこで本の前半は終わる。
一体このぶっとさは何故に?と思っていると、吸血鬼の戦いが始まるのだった。

吸血鬼の世界では、幼児を吸血鬼にするのはタブーとされていた。
ベラの子供を見た、事情の知らない吸血鬼が勘違いをしてしまい、イタリアに住む吸血鬼のドンに密告する。

それに対抗するため、沢山の吸血鬼を呼んできて証人となってもらう。

まぁ、結果は言わずもがな。ハッピーエンドでした。

そんな大変なお話だけれども、一番印象的だったのが、Jacobがベラの子供にinprintしてしまうシーン。
いくら将来が見えたとしても、生まれたての赤ちゃんにinprintしちゃうなんてキモすぎる……。
Jacobが報われないからってそれはないんじゃないですか、と作者に言いたい。

なにはともあれ、長いシリーズを読み終えて達成感は並大抵じゃない。

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