fc2ブログ

がらくたにっき |

名前を覚えきれない

保坂弘司 「大鏡 全現代語訳」 1981年 講談社




読書会の課題本。
平安時代が好きなので楽しみにしていたのに、仕事が終わらず欠席してしまった。
残念だった…

ずっと読みたいと思っていた「大鏡」を、やっと読むことができ、その機会をもらったとしておこう。
そして、私の愛読書、田辺聖子さんの「小倉百人一首」に出てくる話が多かったのが発見だった。

物語は、お寺の説法に聞きに来た老人が知り合いと出くわす。
二人とも自分の歳を忘れるくらいのご高齢で、古馴染みに出会ったのを機に昔話に花が咲く。
それが道長の栄華についてなのだが、それに辿り着く前に、歴代の天皇についてや、藤原氏のこれまでなどが語られる。
これを観客が聞いている、という態で、大鏡の書き手もその群集の一人ということになっている。

正直、最後の藤原道長の栄華についてはあまり面白くない。
最初の帝記も非常~に退屈だが、それが終わっての第2章からが面白い。

安倍清明は出てくるし、藤原佐理が出てくるし、政治の駆け引きとかがとりあえず面白い。
色々と田辺聖子さんの「小倉百人一首」と突きあわせたいところが出てきたり、とわくわくした。

スポンサーサイト



Category : 小説:古典
Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback

イスラム国の中でもややこしいことが起きているんだ…

春日孝之 「イランはこれからどうなるのか 「イスラム大国」の真実」 2010年 新潮社




読書会の課題本。
イランのことは全然知らなかったので非常に勉強になった。
特にイラン人はアラビア人だと思っていたのに、全然違って、むしろイラン人はアラビア人を快く思っていないということを知ってびっくりした。

作者はイランに4年間済んでいた、毎日新聞の記者であるわけで、イランについて体系立てて書いているわけではないのだが、軽いタッチの書き方だったので読みやすかった。

以下気になったところ

Category : 新書
Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback
該当の記事は見つかりませんでした。