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がらくたにっき |

玉男さんが懐かしく恋しい…

亀岡典子 「文楽ざんまい」 2005年 淡交社




友人と文楽プロジェクトをすることになり(詳細はここで書かないが)
その延長上で読んだ「文楽ざんまい」。

あまり期待せずに読んだら、非常に面白かった!!!
懐かしの初代玉男さんがご存命の時の話で、
玉男さんびいきの内容になっているのが印象的。

文楽自体の話というより、文楽の世界、
文楽に携わっている技芸員さんをはじめとした人たちの話がメインで
やはり魅力的な世界だなと思わせた。

歌舞伎ばかりがクローズアップされてしまうが
歌舞伎に比べると地味かもしれないが
実力がものをいう世界となると、色々と葛藤などがあるわけで、
人間ドラマとしては文楽の方がずっと面白いと思ってしまった。
(歌舞伎もドロドロしてそうだが)

詳細は別でメモしているので、ここでは書かないが
読んで良かったと思った一冊。

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今度はハッピーなキャリアウーマンの話を読んでみたい(あれば)

芦崎笙 「スコールの夜」 2014年 日本経済新聞出版社




去年会社から行かせてもらっていた研修にて
何かの折に、そこの講師の先生に紹介された本書。

同じ女性として身をつまされる話で
最後が必ずしもハッピーエンドじゃないところが、
現実的といえば現実的だが、物語としては釈然としなかった。

(以下あらすじ)

Category : 小説:現代
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何となく「芋虫」を連想したが、乱歩先生に申し訳ないな

五十嵐貴久 「リターン」 2013年 幻冬舎




何かのまとめサイトで、「リカ」の続編「リターン」が面白い、といったのが載っていたので
そういや「リカ」って読んだな、と思い、図書館で借りてきた。
で、まっっったく覚えていなかったので、自分のブログ記事で確認したら
見事なくらいけちょんけちょん。

一抹の不安を感じて読んでみたけれども、やはり全然面白くなかった。
話云々の前に、文章がだらだらしている感じがした。

(以下あらすじ)

Category : 小説:ホラー
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続きの続きが読みたい

津原泰水 「ルピナス探偵団の憂愁」 2007年 東京創元社




ルピナス探偵団の当惑」の続きがあることを今更ながら気づいて借りてきた。
前作を読んだのは2013年なので、キャラ設定などの記憶がおぼろげながら
まあまあ楽しんで読めた。

連作なのだが、何に驚いたかって
いきなり主要メンバーの内の一人のお葬式から始まるところだ。
そして1作ずつ、時系列でいくと過去に遡っていく形になっていて
最後はルピナス学園の卒業式になっていくのが切ない気分にさせる。
なかなかツボな構成だった。

以下簡単なあらすじ(ネタバレ注意)

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何度お汁粉を飲みたくなったことか

宇江佐真理 「涙堂 琴女癸酉日記」 2005年 講談社




実家に帰ってから読む時代小説シリーズ。
ちょっとミステリーテイストで、江戸の市井生活も感じられてなかなか面白かった。
ただ一番気に入ったキャラクタが、最後にちょっと自分としてはあまり納得のいかない結末になったので
星三つくらいかなと(5つ星のなかで)。読者のわがままですが。

(この先ネタバレあり)

Category : 小説:歴史
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