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がらくたにっき |

表紙もとても素敵

筒井康隆 「旅のラゴス」 平成6年 新潮社




実はずっと読んだことなかった筒井康隆。
先日読んだ「時をかける少女」が全然面白くなかったので、読書メーターで絶賛されていたのも半信半疑だった。
読み始めると、そんな疑いを持ってごめんなさい!と思うくらい面白かった!
今のところ、今年ベストかと。

最初は世界観が掴みにくかったが、分かった途端、一気読みだった。
読んだら旅をしたくなる一冊だった。

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主人公の名前が不思議すぎた

宮下奈都 「太陽のパスタ、豆のスープ」 2010年 集英社




図書館で見かけて、確か本屋大賞にノミネートされてたよな…と思って借りた。
因みに、本書はノミネートされていないし、別の作品で受賞されている。
どこからこの勘違いが起きたのかは分からない…

ただ、勘違いして読んでおいてなんだけれども、
あまり好みな話ではなかった…

なんというか、主人公がずっと煮え切れなくて、建設的ではなくイライラした。
個人的に、もっとも友達になりたくない人種であった。

Category : 小説:現代
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ローマ軍の食事、絶対足りない…

塩野七生 「ローマ人の物語3 ハンニバル戦記[上]」 平成14年 新潮社




第一次ポエニ戦役の話だったせいか
ちょっと退屈な前巻に比べて、非常に面白かった!!!

海軍を持たないローマが、海軍に挑戦し、逆に海運国ではなかったから出てきた発想で大勝利を収める、
というのから、まず最高に面白い。

ローマ人のおおらかさはまた全開で、例えば紀元前263年に執政官に選ばれたオタチリウスは、
紀元前326年から284年にかけて、実に40年もの長い間、ローマが死闘を繰り広げていたサムニウム族出身なのだ。
かつての敵を、戦後20年後に、自分の最高指導者に選出してしまうなんて、本当にすごい。

因みに、なにげに「へー!」と思ったのが、ローマ人は肉食でなかったということだ。
ローマ人の主食は小麦粉を使ったパンか、小麦粉を主としたおかゆ、それに野菜・果物・チーズ・牛や羊の乳・魚だったらしい。
肉を好むガリア人とゲルマン人は、その体格でローマ人を圧倒することになるが、
だからといってローマ人は食生活を変えなかったらしい。
そんなわけで、ローマ兵の行軍中の食事は、牛や羊の乳を入れて煮たおかゆかパンに、
チーズの一片と玉ねぎに、一杯の葡萄酒だったらしい…
これで勝利していたったというのだから、それはそれですごい。
因みに、今の欧米人の肉好きは、祖先がガリア人かゲルマン人だからとのこと。

以下、各章の要約(要約というには長すぎるかもしれないが…);

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「ウンケ」ってなんとなくドイツっぽい名前

カイ・マイヤー 「鏡のなかの迷宮 1 水の女王」 遠山明子・訳 2003年 あすなろ書房




ヴェネツィア旅行するのに、ヴェネツィアが舞台になった本ということで読む。
ヴェネツィアが舞台、といっても、この世界のヴェネツィアではなく、
別世界のヴェネツィア、というファンタジーとなっている。

この世界では人魚が普通にいるし、
ヴェネツィアの旗にもなっている翼をつけたライオンが、実体としている。

タイトルが示す通り、「鏡」がキーワードとなっていて
鏡が映す別世界が、今後のテーマになっているのかと思われる。
夜、ヴェネツィアの運河に映る家が、よく見ると光が灯っている家が違う、というシーンは
かの地を思うとありそうな感じで、素敵な絵画を見ているような感じがしてよかった。

以下、あらすじ;

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うちにも誉が欲しい…

高殿円 「マル合の下僕」 2014年 新潮社




上流階級」がすごく面白かったので図書館で同作家の本を借りてきた。
やはり面白かった!

ただ期待値が上がっているのもあって、「上流階級」よりはちょっと劣った感じがした。
主人公にやたら絡んでくる薬膳のキャラが結構面白かったけれども、
なんか『結局この人はなんだったの!?』感が拭えなかった。
「上流階級」の桝家くらいの絡み度合が高ければいいけれども、なんとなく中途半端な感じがした。
まぁ、もしかしたら、この素敵な変態をもっと出してほしかったというだけかもしれないが…

簡単なあらすじは以下の通り;

Category : 小説:現代
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下巻はいつ読めるのか・・・

百田尚樹 「海賊とよばれた男(上)」 2014年 講談社




図書館に行ったら、本日返された本としてワゴンに入っていたので、
なんせ話題作だったしと思って手に取った1冊。
ただし、上巻しかなかったが…

感想としては、百田氏の本は「永遠の0」しか読んだことがなかったが
なんかめちゃくちゃ似てるなということ。
クズな日本人上層部、実際の日本人は素晴らしかったり勤勉だったり、
そしてそれに驚くアメリカ人、敵だと思ったアメリカ人と認め合う…
時代がちょっとずれただけでほぼ一緒じゃないか?

あまりにすべてが典型的過ぎて飽きたというのもある。
主人公の国岡があまりにすごい人過ぎて、興覚めしたのもある。

映画やドラマといった媒体だったら面白かったかもしれないが、
本のようにじっくりと物語を楽しむ媒体だと
物語の浅さが露見してしまって、なんとなく嫌気がさしてしまった。

Category : 小説:近代
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敗退した軍の将を罰しないというのが印象的であった

塩野七生 「ローマ人の物語2 ローマは一日にして成らず[下]」 平成14年 新潮社




自分がいかに政治に興味ないのかがよく分かった1冊だった。

政治の話がずっと続いたせいか、さくさく読むことができず、
睡魔に襲われることがしばしば。
なので、後半の戦いの物語になると、ほっとした。
戦いの物語が面白い、というと響きがよろしくないが、苦境に立たされたローマが打開するのとか純粋にわくわくした。

以下、章立てと各章の簡単説明↓

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