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がらくたにっき |

子供のころにどんな感想文書いたのかが気になる

海老沢泰久 「空を飛んだオッチ」 平成6年 角川書店




中学か高校の課題図書だった本書。
片付けたら出てきたので、もう一度読んでから手放そうと思って早3年。
本の整理時期が来たので、ようやく読んだ。

意外と忘れているものだった。

課題図書となるような本なので、テーマは直接で分かりやすい。
つまり、普通とは異なった人と、どう接するか、というテーマで、
「出る杭は打たれる」の日本において、割と難しい問題ではある。
これがアメリカとかになると、白色人種vs有色人種という、グループ対グループになるところが、
多数の中の異色の1人、という構図が日本っぽいと思った次第。

ただ、オッチは小学生であり、差別をする人としては大人がメインに据えられているので
「オッチにどういう風に接すればよかったのか」というお題を、小学生に与えるのは難しいと思った。
同級生に仲間外れにされるシーンは出てくるが、先生をはじめとした様々な大人のリアクションが描かれているので
小学生vs理不尽な大人、の構造になってしまって、より「善vs悪」みたいな構造になってしまったのが
ちょっと違うのではないかと思った。
特に担任の先生がひどく描かれているので、「悪者」の印象が強すぎる。

以下あらすじ;

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Category : 小説:現代
Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback
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