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がらくたにっき |

2巻の結末がカバーのあらすじに書いてあるのがけしからん!!!


サッカリー 「虚栄の市(二)」 2003年 岩波書店



1巻はレベッカの登場率が高く、レベッカが主人公なのかと思っていたが
2巻はエミーリアの登場が多くなる。
多分、他の話だとアミーリアはいらっとするような登場人物だけれども、なぜか「虚栄の市」ではそうでもない。
多分、相手方のジョージが本当に腹立たしいからかもだけれども…

今回も、随所に「作者の視点」が出てきて面白かった。
例えば‥

その晩のうちに、ロードンは細君から、ちょっとした内輪の書き付けを受け取った。彼はそれを丸めると、すぐさま蝋燭の火で燃してしまったが、筆者は運よく、レベッカがそれを書いているときに肩越しに覗き込んで読むことができた。(p193)



簡単にあらすじ;

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海水のシーンとか311のことを予言しているかのような作品だけれども

著者 : 真山仁
東洋経済新報社
発売日 : 2008-07-18

真山仁 「ベイジン 下」 2008年 東洋経済新報社



勢いづいて一気読みした下巻。
しかし…結末が…残念すぎる……

物語で終わりがよく分からないまま終わって、あとは読者の想像にお任せするというのが、たまにあるが
正直、そういう終わり方ってイラっとするんだよね…
特に長編だったりするとなおのこと!ここまで長々引きずっておいて、そりゃあんまりじゃないの!?という。
一応、過去には、『この話ではこの終わり方しかなかった』と思える作品もあった。
しかし!!!断じて「ベイジン」はそんな本ではないと思う!!!
下巻では益々政治色が強くなり、はらはらもさせられたというのにかっちり結末書いてくれないとか鬼か!って感じ。

以下、あらすじ;

Category : 小説:現代
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実に6年ぶり!



サッカリー 「虚栄の市」 2003年 岩波書店



そういえば、とふと思い出した「読書家<狐>の読書遺産」。
そこに紹介されている本を読むというチャレンジからすっかり遠のいていたことを思い出して
急に再開してみた。

ということで、「虚栄の市」
対する本は「」だが、「虚栄の市」は全4巻に対してそちらは1冊なので、
「虚栄の市」の最終巻あたりで読み始めようと思う。

サッカリーは聞いたことがあったけれども、恥ずかしながら「虚栄の市」を知らなかった。
しかも英語タイトルが「Vanity Fair」と知って、雑誌のタイトルはここから来てるのか!と今更ながら気づいたのであった。。。

「読書家~」に紹介された外国の古典は、あまり外れがないので、面白いのだろうと思っていたけれども
1巻の物語は後半に差し掛かってから俄然、面白くなった。
『物語は』と書いたのは、そもそもこの本の趣向自体が面白いから。
作者という狂言回しが、ちらちらと顔を出し、読者に教訓めいたことを言ったり、許しを乞うたり、注釈を入れたりなんかしつつ話を進めるのだ。

例えば。
物語自体はイギリスの中流階級(多分)の物語になっている。
それを「目下お話しているこの物語が、すこぶる穏やかな調子のものであることは筆者としても充分承知しているつもりである(p129)」などと断りを入れて、上流階級の場合、ロマンスの場合、滑稽話の場合、サスペンス風…などと、試してみた後に、

 御婦人の読者にもおわかりいただけかと思うが、この物語も、筆者にその気があれば、こんなふうに書けたかもしれないのである。…(中略)…しかし筆者には、犯罪常習者どもの使う隠語や彼らの習慣は理解できないし、流行作家の書くところによれば、上流の方々の間では、フランス語やドイツ語が会話の中で飛び交っているようであるから、そんな会話にはとてもついていけそうにない。したがってここは、筆者が一番親しく知っている真ん中のコースを取らせていただくことにした次第である。(p135)


なんて書いてあるのだ。
このちょっとひねくれた感じ、割と好き…

以下、1巻のあらすじ;

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北京オリンピックが10年以上前だと思うと、時の経つ早さに驚愕してしまう

著者 : 真山仁
東洋経済新報社
発売日 : 2008-07-18

真山仁 「ベイジン 上」 2008年 東洋経済新報社



随分昔に参加した読書会で紹介されていた(であろう)本。
初真山仁作品。
もちろん、名前は前から知っていたけれども、なんとなく難しい気がしていたので、手に取ってみることがなかったが
読んでみたら、割とすいすい読めた。
と言いつつも、原発の話なので、ところどころ難しい話になって、さらっと読み飛ばしてしまったところもあったけれど…

本書の舞台はタイトル通り中国。
北京オリンピックに向けた原発建設の話なのだが、本書が刊行されたのが北京オリンピックの年2008年7月。
当時に読んでいたら更に臨場感があっただろうな、と思った。

以下、簡単な上巻のあらすじ;

Category : 小説:現代
Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback
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