『銀河鉄道の夜』は1節だけでも泣ける
ほしおさなえ 「活版印刷三日月堂 星たちの栞」 2016年 ポプラ社
何がきっかけかもはや忘れてしまったけれども、昔に「読みたい本」として登録していた本。
図書館で借りて読んでみたら、めちゃくちゃ面白かった!!!
連作になっていて、タイトルにある活版印刷三日月堂が何かしら関わる話になっている。
面白いのが、活版印刷三日月堂自体がメインにならないところ。
そして一つ一つが胸を打たれるようなツボがあって、電車の中で読むとえらいことになった。
でもどれも、「泣かせてやろう」という見え見えのものがなくて、じーんと温かい涙を流す種類のもので、それがとても好感度が持てた。
何よりも、活版印刷が素敵!と感じられるような表現が随所にあって、文章力のすごさと同時に、作者の活版印刷への敬愛を感じられた気がした。
以下、各章のあらすじ;
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