とりあえず最後まで読み切った!
フランツ・カフカ/クリスタ・ヴォルフ 「失踪者/カッサンドラ」 池内紀/中込啓子訳 河出書房新社
美容院で出されたファッション雑誌で紹介されていた「カッサンドラ」。
図書館で借りてきたのはいいけど、難しかった……ちょっと良さがまったく分からないまま、良さどころか全体的によく分からないまま、とりあえず読み終わったという感じ。
一緒に入っている「失踪者」も、なかなかとらえどころのない話だったけれども、意外と面白く読めた。
未完ということを知らなかったので、唐突に終わったことには「え・・・・・」となったけど。
「カッサンドラ」が難しかったのは、いったいいつの話をしているのか分かりにくいところと、トロイ戦争の詳細を知らないことだと思う。
トロイアの王女、カッサンドラが戦争に負け敵方のアガメムノンに連れられ、ギリシャのミュケナイに来ているところから話が始まる。そこから回想したり、現在に戻ったり、回想の中でも時系列がばらばらだったり、「いったいいつの話をしてるんだ!?」ということがしばしば。多分、日本語があまり時制がはっきりした言語じゃないからなのかな…ドイツ語は時制がしっかりしているらしいから問題ないのかな…
あと、本当の意味でカッサンドラが回想しているので、特に説明もなく新しい名前が出てきたりして、「????」が続いたりもする。
更にいうと、割と長いのに章立てがないし、ずーっと息継ぎのない感じの文章なので、これまた置いてけぼりくらった感が半端ない。
ということで難易度がはんぱなく高かった本であった…
以下、あらすじ書くのは難しいので、ちょっとメモ。
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