fc2ブログ

がらくたにっき |

God works in mysterious ways


橋爪大三郎、大澤真幸 『ふしぎなキリスト教』 2011年 講談社



蔦屋書店に行った時に平積みされていて、おもしろそうだなと思ってメモしたきり幾歳か。
通信で通っている大学の課題で『ヨーロッパ思想入門』という本を読んで、聖書の物語の意味を知り、深く感銘を受けたところでこの本の存在を思い出した。
そういうわけで何年か越しで読んだんだけれども、うーん…今求めているのはこれじゃなかった…
まぁ面白いことは面白かったけど…
あと、対談というのも”求めてたのとちょっと違う”感を助長させる。もう少し話を掘り下げてほしかったところがあった。

と、若干物足りなさを感じつつも、興味深かったところを抜粋していく;

スポンサーサイト



Category : 新書
Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback

表紙の山本真澄さんの絵が可愛い


朝井まかて 『雲上雲下』 2018年 徳間書店



確か、雑誌で紹介されていて、朝井まかては好きな作家さんなので”読みたい本”に登録。
数年越しで読んだのだが、正直、うーーーーーーーん…という感じ。そんなにたくさん読んだわけではないけれど、初めて朝井まかての本で面白くなかったという感想を抱いた本になってしまった。

民話的な話が続くので、正直、タルい…という感じ。作品自体が悪いというよりも、自分の読みたいものと大きくずれてしまったのかなーという感じもしないでもない。

簡単なあらすじとしては、あるところに草があって、そこに子狐が迷い込む。
寝る時にはいつも母親に話をしてもらったと言ってせがむので、草(子狐は草どんと呼ぶ)にお話をせがむ。
こうして、いくつか草どんは物語をつむぐのだ。そこに山姥が現れたり、物語の主人公たる者が現れたりする。
最後の最後になって、草どんの話になる。
草どん自体、記憶がまったくなくなってしまったが、やっと思い出したのが、その昔、天上にて神々に物語を話す福耳彦命であった。ずっと地上で語られる物語に耳を傾け、それを収集して神々に披露していたのだが、ある時をきっかけに傲慢になってしまい、地上で語られる物語に耳を傾けなくなってしまう。
そして気付いた時には、神々の姿も、天上に住む者の姿も見えなくなってしまう。福耳彦命が地上に耳を傾けない内に、地上では神々の存在を信じなくなり、物語も語られなくなってしまっていたのであった…

最後のオチもちょっと凡庸な気がした。
人間が物語を語らなくなったとか、神々の存在を認識しなくなったとか、ちょっとありきたりかなと…
最後の最後に、母親が子供に「狐の嫁入り」の話をし出して、ちょっと希望が見えるような終わり方なのも安直かな…
文句が多くなってしまったけれども、期待していた分のがっかりということで。

Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback

超能力も資格があれば胡散臭さが薄れる気がする


誉田哲也 『増山超能力師事務所』 2016年 文藝春秋



ブクログの登録日を見ると出版された翌月くらいに登録しているので、多分本屋で見つけたのだと思われる…
超能力とかまぁ好きなので、読もうと思ったのは全然不思議ではない。
確か、ドラマ化されてもいたはず…

やっと読んでみて、面白いことは面白かったけれども、予想範囲内の面白さだったなというのが正直な感想。
超能力が才能として認められ、「超能力師」という職業があるというのが独特な世界観だったけれども、それ以外は特筆すべき設定は特にない。登場人物の特性としても、やる気がないように見えて実はすごいボス、勝気な女性先輩、真面目っぽい人、やんちゃっぽい最年少、支えるおばちゃんキャラ、イレギュラーなキャラ…と、割とよく見かける感じ。
いや、次々に読み進めたくなる面白さはあるけどね。

以下、簡単なあらすじ。

Category : 小説:現代
Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback

そもそもファーウェイを買う人の気が知れないとは思っていた


楊逸 「わが敵「習近平」」 2020年 飛鳥新社


母が友人に借りたとかで、興味本位に読んでみたもの。
文化大革命に巻き込まれ、天安門事件を目撃した、芥川賞作家の楊逸氏が、今回のコロナ・パンデミックを受け、書いたもの。
どこまでが事実かは分からないところだが、中国共産党がいかにひどいか、そして世界がどれくらい中国の影響下に入ってしまっているかという危機感が煽られた。

コロナの件だけではなく、ウイグル自治区の問題、チベットの問題をはじめ、何よりも中国人自体が人を信じない国民性になってしまったことも非常に怖い。あんな世界一をほこる人口の人全員が、人を信じないで政策や、世界征服を推し進めたらどんな世界になるのか。考えるだけで怖い。

そして、こんなにも地理的にも近い日本において、なんて日本人はのんきなんだ…自分も含めてだけど……
うすうす感じていた、メディアの親中ぶりも驚く。
アメリカだって完璧に良い国なわけではない。でもまだ民主的で自由がある。
それが中国一強の世界になったら…怖すぎる!
朋友と言っていたロシアや北朝鮮が、今回のコロナで我先に中国をシャットダウンしたところに、本当に信用ならない国だということが分かるというのも、妙な説得力があった。

自分にできることなど本当にちっぽけだけれども、ありきたりな言葉になってしまうけれども、意識を持つことが大事だと思った。
とりあえず選挙に行く!(今までも行ってたけど)

Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback

消化不良でがっつりとした本を読みたくなった


高階秀爾 「日本人のとって美しさとは何か」 2015年 筑摩書房


学生の時に高階先生の本に出合って、日本美術についてなるほど!と感銘したのもあって、ちょこちょこ読んでいるのだが、本書もどこかで目にして「読みたい本」として登録していたもの。
残念ながら今回は、講演や雑誌掲載されたものを集めてきたせいか、どれも短く、そのため精彩を欠いていた。
作品を並び立てるだけで、だからどうだというところがあまりない。
題名となっている「日本人のとって美しさとは何か」という問いには答えきれていない気もするし…

とりあえず、目次とその中に興味深いものがあったら抜粋↓

Category : その他:美術
Posted by nizaco on  | 0 comments  0 trackback
該当の記事は見つかりませんでした。