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がらくたにっき |

名前だけでなく苗字も「細雪」のオマージュなのね


三浦しをん 「あの家に暮らす四人の女」 2018年 中央公論新社


三浦しをんのエッセイというと文句なく好きなのだが、だからこそなのか何のか、小説は結構当たりはずれが激しい。
(”だからこそ”と思ってしまうのは、これをあのしをんさんが書いているのか…と思ってしまうという意味で。。)
今回のは正直なところ、はずれだった…織田作之助賞受賞作というのが、「本当に!?」と思ってしまうほど。

なんだろうなぁ~この四人の女性が一緒に住んでいて、結婚する予定もなくいるのが割と面白そうと思ったんだけれど
ちょっとだらだらした感じとか、突然の不思議設定とか、テンポというかノリについていけなかったのが、
主な敗因かと(私の)…

以下、簡単なあらすじ⇓

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Category : 小説:現代
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作者の出身地が同じと知って妙に嬉しい


髙田郁 「花散らしの雨 みをつくし料理帖」 2009年 角川春樹事務所


前作が面白かったので、図書館で借りて速攻で読んだ。
期待値が高すぎたせいか、ちょっと面白さが失速したかな…何事もほどほどの期待値が大事だな…
と言いつつ、一気読みしてしまいましたが。

以下簡単なあらすじ;

Category : 小説:歴史
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日本人で立派な髭をたくわえている青年というのがあまり想像できない…


麻耶雄嵩 「貴族探偵」 2010年 集英社


前に通っていた読書会で麻耶雄嵩の熱狂的ファンがいて、図書館で見つけて、そういやと思って借りた本書。
というか!あんまり麻耶雄嵩って読んでないよなー、最近「さよなら神様」しか読んでないよな…と思って、自分のブクログ検索したら、今回の合わせて4冊読んでたよ!
しかも今更ながら「さよなら神様」って「神様ゲーム」の関連作品だったのな!
「神様ゲーム」のタイトル見た途端に、なんとなくのあらすじ思い出したのに、「さよなら神様」読んだ時にはまったく思い出せなかったよ…なんとなく悔しい…
あと、「さよなら神様」以外の感想が、”あんまり好きじゃない”という感想で(「さよなら神様」は結構楽しんだのに、最後はいただけないという感想)、「」にいたっては「好きなだまされ方じゃない」という、今回読んだ「貴族探偵」とまったく同じ感想だったので、もうこれ以上、麻耶作品を読むのは止めようと思いました。
また忘れて読まないようにしなくては…

前置きが長くなったけど、
とりあえず、「貴族探偵」も好きではありませんでした。
前述通り、推理小説なんて読者はだまされてなんぼとは思うけど、このだまされ方は気持ちのいいものではない気がする…
だまされたというより、おちょくられた気分に近いかも…

まずは「貴族探偵」そのもの。由緒ある家柄の青年が探偵する、というのであればよくあるパターンかと思うが、実際には彼が推理するのではなく、彼が引き連れる従者たちが推理・解決するというスタイル。いわく、貴族は労働しないそうだ。
まぁ発想がユニークといえばユニークなんだろうけど、面白いか…!?ひねくれすぎてて、あんま面白く感じないんですけど…というのが正直な感想です。

いずれにせよ、作品が悪いというよりは(ユニークであることは間違いないし)
私の好みではないんでしょう。

以下、簡単にあらすじ(ネタバレ含む)

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江戸と大坂の違いを見るのも面白い


髙田郁 「八朔の雪」 2009年 角川春樹事務所



ずっと評判だったことも知っているし、読書会に行っていた時に評判良かったのも知っていた。
でもなんとなく手に取っておらず何年も経ち…
軽い本が読みたくなって、図書館で本棚をあさっているときに見つけた本書。
いや~~泣かせようって魂胆かい!って思いつつも泣いてしまった。。。
なんて皆あたたかいんだ…人との関わりがこんなにもあたたかい話に、今の時代に触れてしまうとやばいことがよく分かった(褒め言葉)
文庫本だからって電車とかで読んだら危険な本だったぜ!

ということで軽くあらすじ;

Category : 小説:歴史
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表紙の絵が非常に好き

著者 : 乾石智子
東京創元社
発売日 : 2011-04-29

乾石智子 「夜の写本師」 2011年 東京創元社


シリーズ2作しか読んでなくて、続きを読みたくなったので読み直し。
前回は読む順番を間違えてしまって評価が高くなかったのは覚えているものの、まったく話を忘れていた。
期待値が低いまま読んだせいか、今回はめちゃくちゃ面白かった!

本がキーとなり、前世の記憶を呼び起こしたり、そもそも魔力自体が本を介在にするなど、本好きにはたまらない設定だと思う。
写本の描写も細かいのが良い。
表紙の絵としては西洋のイメージだったけれども、今回はどちらかというトルコとか中東のイメージだった。よく読むと服装も中東っぽいし。
詰めの甘さは多少感じられるけれども(フィンはいったい何だったのか、とか)、一作目と考えると許容できる範囲かと。
久しぶりのファンタジーなのかもしれないけれども面白かったな。

Category : 未分類
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