各章のタイトルが面白い
野崎雅人 「"Nice to see you"とジェフは言う。」 2013年 日本経済新聞出版社
読書会で知り合った人が本を出したと聞いて買ってみた「"Nice to see you"とジェフは言う。」。
紀伊国屋さんで本が山積みになっているのを見て、なんだかテンションが上がった。
読んでみたら…なかなか読む手が止まらない面白さだった。
ゴスロリ衣裳に身を包んだ美少女の設定がベタだったり、自殺願望者と余命いくばくかの女の子の話なんかありきたりな設定だったり、陰謀(?)が割とあっさりしてたり、そもそも全体的に本の厚さの割にあっさりした話の展開なのは作者の人生観みたいな意見が多いからなのでは…?などなど、つっこみたいところは色々とありつつも、そういうところに嫌悪感を感じることなくサクサク読めた。
それより、最初の方は本当に面白くて、贔屓目なしでわくわくした。
まず話の設定が面白い。
タイトルに出てくるジェフというのはどこかの無人島にいる。
そこからインターネット上に動画を流して、無人島の生活などを伝える。
それに対して、皆がコメントを寄こしているのだが、ちょっとした人生相談に答えたりなんかしている。
ところがある時を境に、ふつりとジェフのブログ更新が終わってしまう。
このジェフ探しにハッカーたちが乗りだすのだ。
というのが、ジェフを無人島に送り出したのが、アメリカの大会社の社長。ところがその社長が急死してしまい、ジェフを連れ戻そうにも、ジェフの場所を知っているのはこの社長のみ…というわけで、この会社がハッカーを雇った訳だった。
はからずしも、このジェフ救出活動に手を貸すのが、ジェフへ「自殺したい」といった趣旨のメッセージを送り、それによって多数のコメントが返されて自殺を踏みとどまった日本人だった。
人探しにハッカーが繰り出されるのがなかなか面白かった。
このハッカー達のキャラがお決まりな感じなのが残念なところだったけど。
次回作あったら確実に読む!
スポンサーサイト