「抱腹絶倒」と聞いてあきれる
島地勝彦 「愛すべきあつかましさ」 2010年 小学館
実家に帰った時、読む本がなくて読んだ本。
エピソードでじんとくるとこはあったものの、
元プレイボーイの編集長だからか、非常に男性向けの本で
何となく不愉快なところもあった。
今の日本はへなちょこな男ばかりだからダメなんだ!というのが
大まかな主張なのだが、
日本を作ってるのは男だかかよ、とイラッとする。
これくらい豪快な男を見習え!という話なのだが
下ネタも多いし、白けた気分になる。
更に小難しい単語にわざわざ意味を書いてあるのも
馬鹿にされている感じがしてイラッとした(ここまでくると完全な難癖)。
柴田錬三郎、今東光、開高健、横尾忠則など、実際に交流のあった人の話は
エピソードとしては面白いのもあったが
歴史上の「愛すべきあつかましさ」の人たちの紹介(ピョートル大帝、バルザックなど)となると
もうどうでも良かった。
正直、ただ「こんなエピソードがあるんですよ、ほら愛すべきあつかましさでしょ」と言っているだけなので
”だから何?”という感じで、歴史上人物ともなるとこじつけている感じが更に増し読む気がしなかった。
とかなり辛辣な感想しか抱いていないのだが
実はここで出てきた作家の本はほとんど読んだことがないので読んでみようと思った。
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