鈴木康士氏の描く表紙が好き
1巻を読んだ勢いで買ってしまった「心霊探偵八雲」。
なんかものすごく好き!ってわけではないけれども、なんとなく買ってしまった。なんとなく漫画を買う感覚に似ているのかも。
今回も晴香はきっちり事件に巻き込まれます。
晴香の友達が霊体験してしまい、晴香を頼って来、晴香は八雲を頼ろうとしますが、その時後藤がやってきたこともあって、一人で解決しようとします。
一方、後藤の訪問は、署長の娘が交通事故にあった男に憑依されたので、その徐霊せよとの命を受けてがために助けを求めに来たものでした。
それと同時に、世間を賑わせていたのは、連続少女殺人事件でした。
各々捜査していくうちに、署長の娘に憑依していたのが殺人事件の犯人だと分かり、晴香が関わっていたのも絡んできて、結局すべてが結びつくのです。
この巻で新たなレギュラーメンバー(たぶん)として、後藤の新しい部下石井が加わります。最初、後藤のことを尊敬しすぎて、あらぬ誤解を受けてしまいますが、当の本人はあっさり晴香に恋します。なんだかあっさりと身近の人に恋に落ちてしまって、安っぽい感じがしたのが残念です。なんならずっと誤解されていた方が面白いのに。
あと1巻からちらりと出ていた両目が赤い男が、どうやら八雲の父親ということも分かってきます。そしてその父親が悪の根源らしいのです。
瞳が異質であること、父親との確執、父親が黒幕であることなど、なんとなく由貴香織里の漫画・カインシリーズをほうふつしてしまいます。
なんて、不満を書いてしまいましたが、文庫が出たらまた買ってしまいそうです。
エンターテイメント本としては、十分役割を果たしている本でしょう。
(神永学 「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」 平成20年 角川文庫)
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